2016年 ステイヤーズステークス 予想
長距離は騎手で買え
昔から言われていることで、菊花賞の時にも話題に出したが、長距離はなんて言ったってペースが読める&馬を長丁場操ることができる騎手で買えというのが定番である。しかも中山3,600m。ちょうど2周ぐらいの距離を走るレースなのだから、本当にペース読みが難しくなる。
2004年、天皇賞・春にて4強と呼ばれる馬が走ったことがある。リンカーン、ゼンノロブロイ、ザッツザプレンティ、ネオユニヴァースの四頭。これらの馬はザッツザプレンティがダンスインザダーク産駒なことを除けば、他は全てサンデーサイレンス産駒であった。
当時、前哨戦の阪神大賞典を勝利した無冠馬リンカーンが1番人気。この時の武豊は神がかっていたので、その影響もあるだろう。2冠馬だったネオユニヴァースが2番人気だった。ネオユニヴァースは菊花賞を負けたことによって、長距離不利だと言われてた影響もある。そして、長距離向きのザッツザプレンティが3番人気、その後、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念を同年で制覇するゼンノロブロイが4番人気であった。
しかし、買ったのは前半からペースを作り逃げた10番人気のイングランディーレ。7馬身差の圧勝劇に、会場は静まり返るほか術がなかったのを覚えている。敗因は、人気馬のほとんどが、後方待機だったことと、どれが仕掛けるかというのを騎手同士で探り合った結果三竦み状態に陥ったこと。一頭だけ先行していたゼンノロブロイが4コーナーで追い出したが時すでに遅しで、2着を確保するのがやっとだったことなどがあげられる。この時ゼンノロブロイに乗っていた騎手はオリヴァというオーストラリアのジョッキーだった。
つまり、長距離レースでの戦いではペース配分を読むのがとても重要なのだ。もちろん血統によるスタミナ勝負というのも予想の材料として考えなければいけない。現に2004年の天皇賞を勝利したイングランディーレはホワイトマズル産駒で母父もリアルシャダイと長距離が得意な血統だったのだから。
さて、予想だが、以上のことを考えると自ずとアルバートを本命にせざるを得ないことがわかるだろう。騎手はライアン・ムーアと今年世界最高に選ばれたジョッキーで、血統的にもアドマイヤドンはティンバーカントリーなので、中距離向きだが、母父はダンスインザダークと長距離に向いている血統をしている。
その次に挙げたいのは、ジャングルクルーズである。こちらも四位騎手ということで、長距離に不安はない。また血統的にもジャングルポケットとサンデーサイレンスなので、特に問題を感じられない血統である。
単穴としてファタモルガーナ。こちらもジョッキーが蛯名騎手ということで信頼ができるし、血統的にもディープインパクトと、エリシオなので長距離は良さそうだ。
抑えはモンドインテロとウインインスパイア。モンドインテロは前走を見る限り、2,000mがベストな気がしていて、距離延長はマイナスだと判断している。ウインインスパイアは松岡騎手が意外と長距離得意なところに期待している。血統的に見るとサムソンズプライドも買いたいが、そこまで手広くすると厳しい気がしている。
買うなら、アルバートを頭固定で勝負したいところだ。
2016年 ステイヤーズステークス 予想はこちら
◎アルバート
◯ジャングルクルーズ
▲ファタモルガーナ
△モンドインテロ
△ウインインスパイア
複勝1点勝負