2016年 ジャパンカップ 予想
波乱のジャパンカップになるか?
今年も海外の馬はほとんど出走せず、昨年も出走したナイトフラワーとイラプトがまたきたぐらいという。なんとも寂しい国際競争になってしまった。ナイトフラワー、イラプトは昨年3歳だった馬で、経験不足だったのは否めないが、もう一頭イキートスというドイツ馬もいるが、これも信用できるかといえば、正直厳しいだろう。
今年のジャパンカップのポスターは結構作りが凝っていて好きなのだが、こんなにたくさんの国から来ないよ。というのが正直な感想である。すっかり盛り上がらなくなったのは、ジャパンカップダートの日程と開催地をずらしたからではなかろうかとちょっとだけ思っている。
ここ数年で海外の馬が3着以内を確保したのが、2006年ディープインパクトの年のウィジャボードが最後で、海外の馬が勝利したのは2005年のアルカセットが最後だった。どちらも手綱を取っていたのはデットーリという世界最高の騎手であった。
今年はキタサンブラックが人気を集めそうだが、この馬の心配なところはただ一つある。それは左回りの経験が浅いことである。一度だけダービーにて経験を積んではいるものの、2番手から14着に惨敗という結果になっている。これは苦手かも、と考えるのが普通だが、さすがに成長があれば、ここは難なくクリアしてくれるところだろう。しかも、この馬生涯で1枠1番に入った経験が3回もあり、しかもこの枠では負けていないことを考えると本命にしたいという気持ちはふつふつと湧いてくる。
また、人気を集めそうなのがリアルスティールである。こちらは左回りに問題はないのだが、問題があるとすれば距離適正である。どう見ても2,400mはこの馬にとって長いのだ。騎手はライアン・ムーアという超ベテランを確保しているので騎乗による下手は打たないと思うが、距離適性により直線で足が止まるというのは大いにあり得ることなので、そこを見極めなければいけない。
今年の3歳馬はレベルが高いと騒がれていたが、いつのまにかそう行った話題は消え去って行った。ダート界ではケイティブレイブやラニと行った馬たちが活躍しているものの、本命だったゴールドドリームやグランデッツァなどが大したことのない重賞で2着に甘んじているところから、そこまで話題になっていない印象である。芝の方面でも、先週ロードクエストがマイルCSでいいところなしだったことも考えると、そろそろ皆が3歳馬の強さに疑念を抱き始めた頃なのかもしれない。ディーマジェスティという皐月賞馬とレインボーラインという菊花賞2着馬がここに参戦してきたが、どうなるだろうか。
能書きはいいとして、今回は予想が立てづらいというのが本音。距離適性で考えるなら普通に本命はキタサンブラックで良いだろう。そして、対抗にゴールドアクター、単穴にサウンズオブアースという形で考えていきたい。
抑えは完全に穴馬を狙い。ビッシュとルージュバックの牝馬2頭を入れよう。さすがに、イラプトやナイトフラワーといった馬は来ないと思う。どちらか選べと言われたら、ナイトフラワーを選ぶと思う。
正直あれそうなレースである。どの馬にもチャンスがある。馬券は手広く柔軟に買うことをお勧めする。
2016年 ジャパンカップ 予想はこちら
◎キタサンブラック
◯ゴールドアクター
▲サウンズオブアース
△ルージュバック
△ビッシュ